擁壁物件で一番嫌なのは、
既に躯体に影響が出ていてサッシの開け閉めなどに支障が出ている場合です。
それがないのであれば、新築時から立派に建物を支えてくれており、
今後もあまり問題なく使用できるので購入を前向きに進めても僕はいいと思います。(築10年以下などの築浅を除く)
但し、その次に嫌なのが、分譲で土地を売ろうとした際の評価です。
坂が多い地域など、擁壁が特に問題ない地域もありますが、
擁壁が嫌がられる地域もあり、これは土地を扱う業者に確認が必要です。
本件も持ち切った際の出口が擁壁の影響を受けないかまず現状の市況を確認し、
その上で土地分譲での出口に問題あるようであれば無理に追う必要はないと思います。
なお、関東スキームのように20年以上の融資期間を前提にする場合には、
擁壁や建物に見た目で大きな影響が出ている場合、
そのリスクを許容できるか、専門家も交えて協議した方がよいと思います。