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複数法人を持つことにはどのようなメリット・デメリットがありますか?また、どのような基準で分けるべきですか?

廣瀬涼哉 avatar
対応者:廣瀬涼哉
6か月以上前に更新

複数法人を活用するメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます

  1. 所得の分散による税負担の抑制
     法人ごとに利益を分けることで、法人税の累進課税による影響を緩和できます(例:800万円以下の軽減税率適用など)。

  2. 物件取得時の名義選択の柔軟性
     各法人の決算内容に応じて、金融機関との相性や属性を見ながら、最適な法人で物件を取得する戦略が可能になります。

  3. 地域ごとの法人分割による金融機関の使い分け
     地域に応じた法人設立により、地場の金融機関との取引拡大に有利に働くことがあります。

ただし、デメリットも実務上多くあります

  • 法人ごとの決算・申告作業が増える

  • 各法人の帳簿管理や資金移動の煩雑さ

  • 所得が増えてどの法人も800万円超の利益になると節税効果が薄れる

  • 実務コストや時間的負担が想定以上に大きい

きこり自身も複数法人を使い分けていますが、最終的には「多くても2法人までにとどめる」「1法人目が軌道に乗ってから追加を検討する」という考え方が現実的だと感じています。

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